ニュース 2023.10.05
2023年10月3日、PRI in Personに参加するため来日中の欧州機関投資家とともに、参議院議員会館で山本順三参議院議員、青山周平参議院議員を訪問しました。両議員は自由民主党有志議員による「鉄鋼業重工業のゼロカーボン実現を目指す議員連盟(鉄鋼議連)」を主導されています。今回、海外機関投資家から見た日本の鉄鋼業の脱炭素の取り組みの現状、ゼロカーボン実現に向けた課題などについて熱心に聞いていただきました。
鉄鋼セクターのゼロカーボン実現は、個別鉄鋼会社の努力だけでは限界があり、政策的なサポートや需要サイドの理解と応分のコスト分担など、官民での包括的な協力が極めて重要です。CAJでは、ゼロカーボン実現に向けた政治の取り組みを歓迎しており、今後政治が一層リーダーシップを発揮して、鉄鋼会社の脱炭素の取り組みを推進することを期待しています。
日本の鉄鋼は幅広い産業分野で使われているとともに、最終製品としても海外に多く輸出されています。鉄鋼セクターの脱炭素は、日本の多くの産業のスコープ3排出削減にとって重要であるとともに、最終製品の国際市場での競争力にも大きく影響してきます。
資産運用立国を目指す日本にとって、サステナビリティを重視してグローバルなポートフォリオで資産運用をしている海外の機関投資家の見方は、これまで以上に注目されてくることと思います。今後、日本の鉄鋼セクターが脱炭素の取り組みを一層加速し、ゼロカーボンの実現をリードしていくことを期待しています。
参加団体:
- ストアブランド(ノルウェー)
- フォルクサム(スウェーデン)
- ノルディア(フィンランド)
- ACCR(オーストラリア)
- コーポレート・アクション・ジャパン(日本)