カテゴリーなし 2024.05.29
コーポレート・アクション・ジャパン(CAJ)は日本サステナブル投資フォーラム(JSIF)と共同し、本年1月から「サステナブルファイナンス次世代人材活躍事業」を実施してまいりました。この事業は、サステナブルファイナンス分野で活躍する次世代の人材を対象に、彼らの「生きた声」を政策立案担当者や人的資本の需要側(企業)に届けることを目的としたものです。
毎月一回、JSIF会員企業8社及び金融庁(オブザーバー参加)から若手職員12名が対面形式で集まり、サステナビリティ業務に携わるようになったきっかけやこれまでの経験、そして日々の業務を遂行する中で直面している課題といったアジェンダを中心に自由闊達な議論を展開しました。
議論を重ねる中で明らかになった共通の課題として、例えば以下の点があげられます。サステナブルファイナンスをめぐる関連情報の膨大な量に見合った研修機会が不足していること、社内ではサステナビリティ部署と他部署との間においてサステナビリティの重要性や価値をめぐっての認識の溝が深く、連携が難しい、といった点などです。
5月下旬に開催された最終報告会には、参加者が所属する企業の関係者や有識者もお呼びし、課題への対応策として具体的な点に言及したサステナビリティ人材育成の要望を発表しました。発表に対し、最終報告会にご参加いただいた有識者3名(高田英樹 金融庁総合政策局総合政策課長、林礼子 JSIF代表理事/BofA証券株式会社取締役副社長、荒井勝 JSIF会長)からご講評いただき、日本のサステナビリティファイナンスが向かうべき方向性についても貴重なご示唆を頂戴しました。
CAJは、今後も日本の発信力の強化、政策立案への貢献につながる次世代人材の活躍を後押ししてまいります。
*JSIFによる事業紹介はこちら。