プレスリリース 2023.05.17

投資家は、世界第4位の鉄鋼会社である日本製鉄のグリーンスチールに向けての前進を称賛します

シドニー、2023年5月16日:日本製鉄株式会社に投資する投資家の共同エンゲージメントグループは、脱炭素化目標の達成に向けた同社の具体的な対応を歓迎しています。

日本製鉄は5月10日(水)の2022年度決算発表で、九州製鉄所八幡地区と瀬戸内製鉄所広畑地区を候補地として、高炉による鉄鋼生産プロセスから電炉による生産プロセスへの移行に向けた検討を開始することを約束しました。

日本製鉄との対話において、共同エンゲージメントグループは、日本製鉄は、設備寿命が到来した高炉を電炉に転換するか、あるいは、例えば当該高炉について実質的な排出削減を確実にするための改修などの対応をとることで、同社の脱炭素化目標に沿ったものにしていくことを意図していると理解しています。また、日本製鉄は、従来の技術を使用する高炉の設備寿命を暫定的に延長するのは、経済性、メンテナンス、または安全性の問題が即時の転換の妨げとなる場合に限る意図であると理解しています。

マングループ、ストアブランド・アセットマネジメント、ACCR、コーポレート・アクション・ジャパン(CAJ)で構成される投資家グループは、この数か月間、脱炭素化全般の強化、特に上記のトピックに焦点を当てて、日本製鉄と共同で対話をしてきました。

この新しいコミットメントは、日本製鉄が長期的な企業価値を向上するために信頼できる脱炭素戦略を設定するという投資家の期待に沿ったものです。

また、共同エンゲージメントグループはカーボンニュートラルの目標を達成するためには、グリーン水素やグリーン電力、すなわち再生可能エネルギーの安定供給が必要であるとの日本製鉄の声明を歓迎します。

共同エンゲージメントグループ:

マングループ、 ストアブランド・アセットマネジメント、 ACCR

コーポレート・アクション・ジャパン(CAJ)

本文書は、2023年5月16日付けで公表された “Investors applaud Nippon Steel, as world’s fourth largest steel company takes strides towards green steel” の参考和訳です。本文書と原文(英文)に相違がある場合には原文が優先します。

注記:

マングループ(Man Group)について

マングループは、テクノロジーを活用したグローバルなアクティブ投資運用会社であり、顧客にアルファおよびポートフォリオソリューションを提供することに重点を置いています。ロンドンに本社を置き、1,447億ドル*を管理し、世界中の複数のオフィスで事業を展開しています。当社は、流動性市場とプライベート市場において、ロング・オンリー戦略とオルタナティブ戦略を組み合わせて、多様な戦略と資産クラスに投資し、裁量的かつ定量的に運用しています。当社の投資チームは、マングループの単一のオペレーティングプラットフォーム内で作業し、会社全体のコラボレーション、強み、リソースの恩恵を受けながら、高度なエンパワーメントで投資できるようにします。当社のプラットフォームは高度なテクノロジーに支えられており、アルファ生成、ポートフォリオ管理、取引執行、リスク管理など、プロセスのあらゆる段階で投資チームをサポートします。

私たちのクライアントと彼らが代表する何百万人もの退職者と貯蓄者は、私たちが行うすべての中心です。私たちは深く長期的な関係を形成し、彼らのユニークなニーズを満たす上で役立つカスタマイズされたソリューションを作成します。私たちは、責任投資が本質的にクライアントに対する受託者責任に関連していることを認識しており、このアプローチを会社全体に広く統合しています。

私たちは、違いが尊重され、誰もが繁栄する平等な機会を持ち、コミュニティに還元し、積極的に貢献できる、多様で包括的な職場を作ることに取り組んでいます。マングループのグローバルな慈善活動、およびダイバーシティ&インクルージョンの取り組みの詳細については https://www.man.com/corporate-sustainability をご覧ください。

Man Group plcは、ロンドン証券取引所にEMGのティッカーで上場しています。LNであり、FTSE250インデックスの構成銘柄です。詳細については、https://www.man.com/ を参照してください。

* 2023年3月31日現在。すべての投資管理およびアドバイザリーサービスは、Man AHL、Man Numeric、Man GLG、Man Solutions / FRM、Man GPMの投資「エンジン」を通じて提供されます。

ストアブランド(Storebrand)について

ストアブランド・アセットマネジメントはストアブランド・グループの一員であり、北欧および海外の顧客のために11,000億ノルウェークローネの資産を管理しています。私たちの仕事における重要な指針は、将来の世代が彼ら自身のニーズを満たす能力を損なうことなく、クライアントに可能な限り最高のリスク調整後リターンを生み出すことです。ストアブランド・アセットマネジメントは、1990年代半ばからサステナブル投資分野のパイオニアであり、国連責任投資原則(PRI)の創設時の署名者です。私たちはESGに対して全体的かつ統合されたアプローチを取り、真の影響と長期的な価値創造を目指しています。

ACCRについて

ACCRの気候プログラムは、パリ協定に沿った低炭素経済への移行を加速させることを目的としています。私たちは、ASX(オーストラリア証券取引所)上場企業による気候リスクの開示やパリ協定に沿った排出削減目標設置の必要性、また、業界団体による気候政策アドボカシーの見直しに関して働きかけを行っています。

コーポレート・アクション・ジャパンについて

コーポレート・アクション・ジャパン(CAJ)は、2022年6月に設立された日本の独立系非営利団体です。私たちは、日本を代表する大手企業が気候変動対策に取り組み、カーボンニュートラル(温室効果ガス排出量ネットゼロ)への移行プロセスを加速させることを奨励します。