カテゴリーなし 2024.07.10
英オックスフォード大学で「スチュワードシップ・エンゲージメント リーダーシップ研修」(6月24日~26日)が開催され、アセットオーナー、アセットマネージャー、非営利団体、学識者などから成る約40名が参加いたしました。CAJからは代表理事の竹内靖典とエンゲージメント・リードを務める粟野瑞季が参加、3日間のカリキュラムを通じてエンゲージメント戦略の探求や、事実と情報に基づいた対話を行うにあたって必要なデータと分析法や、政策立案者、規制当局、企業、市民社会の役割等について議論を行い、理解を深めました。
このプログラムは、金融システム全体のより良いスチュワードシップとエンゲージメントを実現するために必要なスキルや知識の獲得、及びネットワークの構築を目的として、オックスフォードサステナブルファイナンスグループと米NGO ShareActionが主催したものです。
参加感想 代表理事 竹内 靖典
「このプログラムは最新の研究結果を踏まえ、効果的なエンゲージメントについて実践的に学ぶという内容のものでした。マーケットごとに資本市場の状況に違いがあり規制環境も異なること、アセットクラスの違いにより効果的なアプローチも異なること、またステークホルダーを幅広く巻き込むことにより一層効果が期待できること、など有益な学びがありました。具体的な事例に即したグループワークでは、チーム内のメンバーからの学びも多く、また相手方の立場を踏まえた複眼的なアプローチの重要性を学ぶなど、参加者からも多くの有益な気付きを得ることができるなど、実務に活用できる充実した内容のプログラムでした」
参加感想 エンゲージメント・リード 粟野 瑞季
「本プログラムの主な成果として、エンゲージメントのエスカレーション経路についての具体的な手法を学ぶことができました。また、アセットオーナー、アセットマネージャー、企業、受益者といった異なるステークホルダーの視点やインセンティブを考慮する重要性の理解がさらに深まりました。非常に印象的で示唆に富むセッションの一つに、欧州の銀行とのエンゲージメントのケーススタディがあります。セッションでは、協働対話を行う機関投資家がグループとしての目的と戦略のコンセンサスを明文化する重要性について議論が行われ、実務に直結する多くのヒントを得ることができ、非常に実りの多いものでした」
CAJはこのような機会を通じ、グローバルに活躍するスチュワードシップ・エンゲージメント実務者と連携を深めていきます。そして、エンゲージメントフレームワークをさらに洗練させ、より効果的な活動に繋げてまいります。