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JFEスチールによる革新電気炉の導入決定を歓迎

4月10日 、JFEスチールはGX推進法に基づき最大1,045億円の政府支援金を受け、西日本製鉄所(倉敷地区)に革新電気炉(高効率・大型の電気炉)を導入するため、総額3,294億円の投資を発表しました。このプロジェクトは、高張力鋼や電磁鋼といった先進鋼材の低炭素生産を後押しするものです。 

この機関決定は、日本で2番目に大きな製鉄会社であるJFEスチールにとって重要な転換点であること、そして、今後の普及が見込まれる電気炉のみならず水素を活用した直接還元鉄(DRI)といった低炭素技術に対して民間資本による投資と政府による支援が広がりを見せている証左を示しています。私たちはこの投資が市場に対して前向きなシグナルを発するものと受け止めて、これを歓迎します。 

一方、投資家は、今後の設備投資を含めて今回の取り組みが同社Eのより広範な脱炭素化戦略の中でどのように位置づけられているのかについて、理解を深めたいと考えています。 

鉄鋼業界のリーダーが公的資金を活用して信頼できるグリーンスチールソリューションへの投資を進めることは、セクターの長期的な利益に繋がります。脱炭素化のビジョンや資本配分の方針、ロビー活動についての透明性ある情報開示が投資家の理解を深め、長期的な信頼関係の構築に資するものと期待しています。 

コーポレート・アクション・ジャパンの竹内 靖典 代表理事のコメント 

私たちは、JFEスチールがグリーンイノベーション基金からの支援を受け自社技術と低炭素還元鉄を活かした高品質な低炭素鉄鋼を生産する革新電気炉への投資を決定したことを、鉄鋼生産プロセスにおけるカーボンニュートラルへの具体的な前進として歓迎いたします。これを契機に、低炭素鉄鋼製品の需要拡大と電力の脱炭素化を通して、サプライチェーン全体の脱炭素化が進むことを期待します。 

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