「トランジションプランニング・シンポジウム」の開催(A4S主催)
2026年3月23日(月)、非営利団体 Accounting for Sustainability(以下、A4S) 主催による対面形式の「トランジションプランニング・シンポジウム」が東京で開催されました。事業会社の財務・経営企画・サステナビリティ部門の実務家や金融機関、投資家など約30名が一同に介し、脱炭素に向けた気候移行計画(トランジションプラン)の策定と財務戦略への統合について、実務的な視点から対話と知見の共有が行われました。
シンポジウム冒頭の基調講演では、脱炭素をめぐる世界的な潮流と日本におけるGX(グリーントランスフォーメーション)推進の現状として、とりわけ「トランジションファイナンス」はグリーンファイナンスと並ぶ重要な柱として確立されつつある現況、企業の脱炭素への移行プロセスに対する金融面からの期待が示されました。また、A4Sからは、A4S発行のファイナンスチーム向けガイド『トランジション・プランニングとファイナンス・プランニングの整合性の向上』に基づき、質の高い移行計画をいかに企業の経営・財務戦略へ組み込み、企業価値の創出へと繋げるかという実践的なステップが解説されました。
一方、CAJがファシリテーターを一部務めた参加者によるテーブルディスカッションでは、脱炭素に向けた実務的な課題や計画実行に不可欠な経営層からのコミットメントの獲得と組織的合意形成のあり方について、事業会社と投資家という異なる立場を超えた率直な意見交換が展開されました。本シンポジウムではケーススタディを交えた議論も実施され、単なる知識の共有に留まらず、参加者同士が互いの経験から学び合う有意義な「ピア・ラーニング」の場となりました。
日本では、GX-ETSの本格運用開始によって排出量の削減が財務面へ反映されることになりました。企業は、これまでのネットゼロ目標へのコミットメントから、移行計画に沿ったアクションが求められる段階になったと言えます。CAJはネットゼロへの移行に向けた実践的なアクションを加速できるよう、本シンポジウムのような知見を共有できる環境の提供とコミュニティの醸成に努めてまいります。
関連記事
アカウンティング・フォー・サステナビリティ主催「トランジション・プランニング・シンポジウム」に出席