GX・建築・ESGを接続:グリーンビルディングジャパン(GBJ)セミナーに中村執行役が登壇
一般社団法人グリーンビルディングジャパン(GBJ)主催セミナー「グリーンビルディングとESG投資の最前線~日本の政策とLEED (*)v5の視点から見る~」にコーポレート・アクション・ジャパン(CAJ)から中村 旭 執行役 事務局長が登壇し、講師を務めました。
(*)LEED (Leadership in Energy & Environmental Design)は、米国の非営利団体グリーンビルディングカウンシル(USGBC)が開発、運用しているビルト・エンバイロメント(建築や都市の環境)の環境性能評価システム。 認証審査はグリーンビジネスサーティフィケーション(GBCI)が実施。
本セミナーは「日本のグリーントランスフォーメーション(GX)政策およびカーボンプライシング」と「建築ライフサイクルアセスメント(LCA)」「ESG投資」、そして「LEED」との接続をテーマとしたものです。建設・不動産および金融の世界で活躍する異なるバリューチェーンのプレーヤーが一堂に会し、実務と投資の双方から、連携と実装に向けた具体的な議論を深める機会となりました。政策・認証・投資を横断的に結びつけ、関係者間の対話を促進するこの重要な契機にCAJが寄与できたことは、大変深い意義を持つと捉えています。以下は、GBJ代表理事 木下泰氏により頂戴したコメントです。
GBJ代表理事 木下泰氏 「今回のCAJとの連携は、国レベルのグリーントランスフォーメーション(GX)戦略をLEED認証やグリーンビルディングと接続するという、GBJにとって初めての試みであり、価値創造に向けた実験的な取り組みとして大きな意義がありました。CAJと共に登壇いただいたUSGBC North Asiaからも『非常に意義深く大きな成功であった』との評価をいただきました。投資家視点を導入し需要側を動かす議論を促せたことは貴重な成果です。リアルとオンラインで90名近い方々にご参加いただけたことを大変嬉しく思います。今後もCAJやUSGBCと協働し、GX政策の普及や低炭素資材・グリーンスチール市場の形成に向けた議論を、さらに深めていきたいと考えています。」
パネルディスカッションにおいて、中村執行役事務局長が提示した視点およびポイントは以下のとおりです。
- 脱炭素はコストではなく「価値創造の機会」ととらえ、炭素価格シグナルを不動産価値や投資意思決定に接続する視点を持つ重要性
- 特に建築LCAおよびEPD(環境製品宣言)の活用を通じて、エンボディドカーボン(建築物の建設・維持保全・解体に伴うCO2排出)の可視化やLEEDやGRESB等といった国際的評価軸へ結びつける意義
- 建設業界のバリューチェーンでは、仕様等の決定を握るデベロッパー等の上流プロセスとCO2排出が多いサプライヤー(鉄鋼、セメント)等の下流プロセスとの間で情報ギャップがあることが、CO2削減の大きなネックであることを踏まえ、グリーンスチールをはじめとする低炭素資材の市場拡大において、本年4月より稼働の排出量取引制度(GX-ETS)が「バリューチェーンをつなぐ鍵」として重要な役割を果たす点
コーポレート・アクション・ジャパンは、GBJや米国グリーンビルディングカウンシル(USGBC)との連携強化に努め、GX政策の社会実装と普及、低炭素資材及びグリーンスチール市場の拡大を主軸として、投資家・企業・政策をつなぐハブとして取り組みを推進してまいります。